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さらばミスチル

時代は世界なのだ。
さらばkeiの青春。ミスターチルドレン。







早い話、何が言いたいかというと、『ミスチルのCDを売って、洋楽のCDを買う。』ということ。

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一枚目の写真。
左から
KIND OF LOVE(BOOK OFFにて15000円の価値)
Atomic Heart(大体1350円)
Versus(BOOK OFFにて10000円の価値)

これ売れば結構な金になるみたいで。プレミアだし。

今の時代は世界なんだ。

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んで今聞いてるのが写真二枚目の
左から
プライマルスクリーム『ヴァニシング・ポイント』
レディオヘッド『OKコンピューター』
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン『ラヴレス』(これはまだ未聴)






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三枚目 左から
コールドプレイ『パラシューツ』
マリリン・マンソン『アンチクライスト・スーパースター』
ナインインチネイルズ『ザ・ダウンワード・スパイラル』











↑の6枚に+(プラス)して
【レディオヘッド】
ザ・ベンズ
キッドA
アムニージアック
ヘイル・トゥー・ザ・シーフ

【ナインインチネイルズ】
ザ・フラジャイル

【コールドプレイ】
静寂の世界

【R.E.M.】
オートマチック・フォー・ザ・ピープル

【U2】
ポップ
ズーロッパ

↑近頃良く聴く洋楽。邦楽だったら「くるり」にハマってます。

まぁそんなことはどうでもいい。売って買う。これがkei君のスタンス。



その瞬間だけ、満足できればいいんだよ。さらば
# by plein_soleil_gori | 2007-10-29 21:37

音楽

『モルダウ』
スメタナ。

チェコのヴルタヴァ川の源流から、首都・プラハまで流れ込むまでを描いたクラシック音楽。

自分はここまでに故郷・埼玉県熊谷市を愛せない。生まれただけの故郷(北海道新冠町)なら愛せるかもしれないけど(笑)

元々『我が故郷』の中の一曲だからこれ以外をもっと聴きたい。

つーか・・・歌詞つけんな糞日本人。ぶっ飛ばすぞコラ。合唱で歌わせるな。

歌がないと音楽聴けないと言ってる人が母親の知り合いにいるらしい。
まぁそういう人は一生「お歌」で生きていけ。かわいそうに。はっはっは。


『展覧会の絵』
ムソルグスキー。

ムソルグスキーが自らの亡き友・ハルトマンの遺作展の絵を見ている時の風景を描いた作品。ちゃんと自分が絵から次の絵まで歩いているところも表現される(プロムナード)、絵によってやっぱり曲の感じが違う、基本暗いけど。元はピアノ曲集。その後リムスキー=コルサコフやラヴェルが編曲する。ラヴェルが編曲したオーケストラ版が一番有名かも。

初めて聴いたときは最初から最後まで鳥肌が立ちっぱなしだった。捨て曲のないロックのアルバムみたいだった。フィナーレの「キエフの大門」以外はクラシックっぽくない、ロックでできそうな構成。

だからこの「展覧会の絵」にはマジでロック版もあるんだよなぁ。プログレ四天王の「エマーソンレイクアンドパーマー」のライヴ音源で。プログレっていいよなぁ。一番大掛かりででっかいロックっていうイメージがあるし。キングクリムゾンの曲がオダギリジョーが出演する車のCMで流れてるけど、ちょいあの曲が気になる誰か情報求む。


『ボレロ』
ラヴェル。

これはラヴェルのオリジナル曲。ボレロの中では一番有名。

ここでミスチルのボレロとか思った奴。地獄へ落ちezsrjhdrufghoaeiftau。

「行列のできる法律相談所」の結論はこちら!とか「TVチャンピオン」の優勝者玉座に君臨、などのときに使われている。
これはでかい曲。これよりでかい曲はベートーヴェンやモーツァルトにもない気がする。いくらベートーヴェンの第九やバッハのフーガがすごくても自分は考えを曲げない。ラヴェルのボレロがクラシック界、いや音楽界一の雄大さを持つ。


『英雄ポロネーズ』
ショパン。

オーケストラで一番雄大なのがボレロだと考えれば、ピアノ曲では間違うなくこの曲が最高峰。異論は認めない。ピアノ一台でこれ以上に厚い音を出すのは・・・ほとんど・・・・と思う。でもピアノの詩人らしくない力強い前向きな曲だなぁ。やっぱショパンには「革命のエチュード」「幻想即興曲」「雨だれ前奏曲」「ノクターン」みたいな曲があってる気がしないでもないけど、まぁワルツみたいなのもあるし。

つーか早くこれ弾きてぇ。


『白鳥の湖』
チャイコフスキー。

個人的に「くるみ割り人形」より好き。やっぱこういう「ロマン派」のクラシックの時代は、ロックでいうと「オルタナティヴ」の時代なんだなぁ。技術的にも進歩して、新しい楽器もたくさん増えてきた時代だし。ショパンやリストみたいにピアノをたくさん使い始めたこともそれの現われ。さらにみんな新しいものをやりはじめて、一番クラシックが盛んだった時代なのかも。実験的。ロックと同じだ。ということは古典派とロマン派の間にいた大作曲家モーツァルトがビートルズのようなもので、ベートーヴェンがストーンズ?んな馬鹿な(笑)

つーかドラクエ6のサントラ聞いたときチャイコフスキーっぽいと思ったのはkei君だけ?(笑) フィナーレの曲なんか特に。まぁすぎやまこういちさんはパクリまくってるからなぁ・・・クラシックから。まぁ引用というべきか。


『美しく青きドナウ』
ヨハン・シュトラウス2世。

息子のほうのシュトラウス。血縁関係同士でここまで有名になったのもバッハ依頼? まぁモーツァルトの父親も一応ちょい有名な曲を一つ残してるけど・・・まぁ息子の存在がいくらなんでもでかすぎるだろう。

ワルツ。このジャンルの頂点に立つのは間違いなくこの曲。またもや異論は認めない。ハンガリー舞曲で有名なブラームスすら「この曲は残念ながら、ヨハネスブラームスの作品にあらず」と絶賛したほどらしい。

ウィーンではモーツァルトよりも強く影響したらしい。シュトラウス。


『静寂の世界』
コールドプレイ。

急にロックの話になるとは・・・・。
最近、「宇宙の風景に程よく合う音楽」を求めている。そういう意味では1stの「パラシューツ」はそれなりに好きだった。今までて一番自分の期待にこたえてくれたのがレディオヘッドの「KID A」、そしてR.E.M.の「オートマチックフォーザピープル」。

んでこの「静寂の世界」はというと・・・1stのパラシューツで見られた静寂さが若干なくなった気がするぞ。マジで期待を裏切られた。

でもこれは「いい意味で」かもしれない。見事に期待を裏切られたが、裏切られた先にいい音楽が待っていた。ピアノが多く使われていたという点では少し嬉しかったし。

でもこれは聴いてるうちにどんどんはまりそうな予感。パラシューツも含めて。

つうかなんで邦題を「静寂の世界」って訳したのだろう。「A Rush of Blood to the Head(頭に血が上る)」なのに。


『アムニージアック』
レディオヘッド。

「KID A」から8ヶ月というスピードリリースもあり、姉妹アルバム的な感じで見られるため、ふざけて「KID B」と呼ぶ人もいるらしいが。じゃあkei君もそうやって呼ぶことにします(笑)

このKID B、Aよりもロック。
まぁそんな感じだろ。同じ時期に作られたものでもAの残り物ではない。

今までのレディオヘッドの急進的サウンドはなかったにせよ、確実に進化していたと思う。
コンピューターミュージックに変化したA。Bも同じ時期・同じ場所で作られたアルバムだった。もしかしたらOK Computerの次回作「KID A」、Bの方がAになる可能性もあったはず。

でもAよりももっと奥深く入り込んだような内容だし、やっぱBはBでよかったのかも。A以上に難解になってるしね。つーかレディヘで一番難解な音だと思った。


『ワルツを踊れ』
くるり。

つうかまず最初の感想は「ちっともワルツを踊ってない」

でもラッパの音も、バイオリンの音も、メロディーの構成もすべてをクラシックを彷彿させる出来だったのに感動した。

曲名にもスラヴ、ブレーメンなど向こう(欧州)を思わせる仕様だったし、これはいいアルバムだなぁと。これからしばらくこのアルバムで生きていけそうだ。
# by plein_soleil_gori | 2007-10-24 20:06

Marilyn Manson「Eat me, Drink me」

今やマリリンマンソンは小さな子供がお小遣いを握り締めてCDを買いに行くくらいの人気を博しているようだが、果たして子供に理解は出来ているのか。出来てないんだろうな~と思った。このアルバム。

かつてナインインチネイルズのトレントレズナーがプロデュースを勤めたヒットアルバム「アンチクライスト・スーパースター」と比べて明らかに難解で重い内容になっている感覚はあった。
でも反キリスト教を歌う歌詞から、ブライアン・ヒュー・ワーナーとしての苦難のようなものが歌われているらしいし、まぁ歌詞を読めばそう思えなくもなかった。

2005年の結婚からわずか一年で離婚騒動に発展したマリリンマンソンにとって結婚なんかしなければよかった的発言も見られたそうだし、「マリリン」モンロー『美の象徴』、チャールズ「マンソン」『悪の象徴』から名前がきたことがわかるけど、ここで音楽をやるには再び「マンソン」へと舞い戻ることになったのかなぁと思った。


アルバムごとにまったくといっていいほど音楽性を変える・・・マリリンマンソン。そういう意味も含めて好きだお(笑)

レディオヘッドとかコールドプレイもそうかな?音楽性は違うけど。

日本で言えば「くるり」とか? くるりはちょっと最近洋楽以上に興味深いですお。高校時代にベストを借りて以来なにも手を出してないし。
次にお金が入ったら即「ワルツを踊れ」を買おうと。個人的にはエレクトリックな3rd「TEAM ROCK」なんかにも興味はあるけどね。
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# by plein_soleil_gori | 2007-10-05 00:19 | 洋楽

Mr.Children 中期三部作の主観的解釈

『深海』1996年 274.5万枚
~Atomic Heartのヒットから約2年。ミスチルは怒涛の迷いにより辿り着いた先は『深海』だった・・・~
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ミスチル内部で起こった騒動、前作Atomic Heartの成功やTomorrow never knows以降のシングル曲の連続ミリオンセラーなどにより目標を見失った桜井の葛藤。
そんなものがこみ上げて完成した鬱な迷作。
ミスチルの作品中最も完成度の高いと思われるこの作品。プロデューサーの小林のと確執や上記の葛藤や騒動などの危機を逆に演出し、バンド・ミスターチルドレンは「深海」へと沈んでゆく。

「Dive~シーラカンス」でバンドは潜りだす。ショパンを経て、「ありふれたLove Story~男女問題はいつも面倒だ~」で前に進もうとするが、結局は深海へ沈む。
唯一疾走感とパワーに溢れる「名もなき詩」を挟み、さらに深く潜り込み、BOLEROへと続く。

「虜」はこのアルバム中一番洋楽っぽく、重い。「シーラカンス」や「花」では雑誌の曲紹介で「気だるげなカート・コバーンのような歌声」と言わせるほど和製ニルヴァーナを彷彿させた。全体的には「陰」のアルバムと考えられ、自作のBORELO(陽)と対比して、青アルバム、赤アルバムと呼ばれたりもする。


『BORELO』97年 328.3万枚
~ヒット曲のオンパレードの裏には『深海』から抜け出し、今まで気づき上げたミスチルからさえも抜け出す『DISCOVERY』のために『深海』から浮き上がる過程を描く~
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一つの物語をという深海の設定により収録されなかった、
Tomorrow never knows
everybody goes~秩序のない現代にドロップキック~
【es】~Theme of es~
シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~
の過去のシングルを含めた小ベスト的要素を含む。
一般的な社会人を表現したこれらのシングルの時代とは裏腹にミスチルはさらに庶民からかけ離れて行き、それを表現するのが難しくなっていく。表現できた時代の作品と、難しくなっていった時代の作品を混迷させて、初期の表現が崩れ去る瞬間でもある。
次回作の『DISCOVERY』に向けて、「陽」の中でも特に重々しいサウンドである「ALIVE」はレディオヘッドそのものであった。
このアルバムの象徴である「ボレロ」。もちろんクラシック引用。ラヴェルを桜井的にカヴァーした上で次はまたヒット曲。
ただ明らかにこれは「活動休止」という言葉がスッキリ聞こえた原因でもある。


『DISCOVERY』99年 181.4万枚
~『深海』から『BOLERO』を経てついに『DISCOVERY』まで浮上するが、実に不安定な浮き上がりを見せる三部作の完結編~
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あえて、完結編といったのは僕はこの3枚をセットと考えているから。まぁ、厳密に言えばその後のQ~アイラヴユーまで繋げる事も出来るだろうが、深海~DISCOVERYまで浮き上がる過程を描いたモノといえばDISCOVERYが完結とも言える。
このアルバムを式で表せば、

DISCOVERY=(OK Computer+The Bends)×Joshua Tree

といったイメージ。
※1 OK Computer(オーケーコンピューター)…「Radiohead」の3rd Album
※2 The Bends(ザ・ベンズ)…「Radiohead」の2nd Album
※3 Joshua Tree(ヨシュア・トゥリー)…「U2」の5th Album
※4 Radiohead(レディオヘッド)…「世界で最も創造的な音楽グループ」と称される、イギリスのロックバンド。アルバムごとの大きな変化に音楽界は驚かされている。
※5 U2(ユーツー)…テクノ・オルタナティヴへの実験心、ライヴで最先端の技術を駆使する前衛性。あらゆる面で前を行くアイルランドのロックバンドで、「新・世界三大ロックバンド」の一つ。売り上げは総計1億2千万枚。

一曲目から早速レディオヘッドが顔を出す。OK Computerに収録される「エアーバッグ」そのもののアルバム同タイトルの曲「DISCOVERY」。デジタルロック、つまり電子音を取り入れた作品第二段シングル「光の射す方へ」からThe Bendsへと足を運ぶ。6曲目の「Simple」でミスチルはこれまで探していたものを発見する。「探していたものはこんなシンプルなものだったんだ」という歌詞からもそう感じさせる。そして、ミスチルは「終わりなき旅」へと走り出す。U2のI Still Haven't Found What I'm Looking Forと同タイトルの「終わりなき旅」と同タイトルの曲が収録されている「ヨシュア・トゥリー(Joshua Tree)」のジャケットを真似たDISCOVERYを見ると、影響を受けている面は否めない。


ミスチルはひとまず次回作の『Q』でバンドの結束感を強調し、『It's a wonderful world』で原点を振り返り、『シフクノオト』で愛と平和を語り、『アイラヴユー』でついに「何か」を発見する事になるのだ、と感じた。

深海
Mr.Children / / トイズファクトリー
スコア選択: ★★★★★



BOLERO
Mr.Children / / トイズファクトリー
スコア選択: ★★★






DISCOVERY
Mr.Children / / トイズファクトリー
スコア選択: ★★★★
# by plein_soleil_gori | 2007-09-16 03:15 | 邦楽

オルタナティヴU2

実にいい作品だと思った。U2のスタンダードもしくはマジメなロックのイメージから一変し、凄く衝撃を受けた。
「ロック=激しい」という偏見を持つ人が犇く世の中で、大人気のU2が見せてくれた実験的で尚且つ高度なテクノロジーを駆使し、実に静寂で美しいサウンド中心の3部作「アクトン・ベイビー」「ズーロッパ」「ポップ」のアルバム。
「ズーロッパ」以降は特にレベルが上がっている気がする。でもU2の代表アルバムであるヨシュア・トゥリーの1500万枚、三部作第一弾の「アクトン・ベイビー」の1000万枚のセールスを見れば、「ズーロッパ」以降のセールスは著しく落ち(それでもかなり売れているが)「この辺から一部のファンが離れた」という言葉は紛れもない事実だということを感じた。
レディオヘッドのOk Computerを聴いたときと似ている「疑問心」というか・・・「これのどこがいいの?」的心情もある中、繰り返し聞くことでますます味が出てくる。今ではテクノU2の作品もレディヘのOk Computerもすばらしい作品だと思う。
Zooropaの曲は全体的に「静寂」という言葉が似合う作風で、不思議な世界観があった。
Popは「未来的」な感じがし、ボーカル抜きのインスト版に編曲すれば、ラチェット&クランクみたいな未来的ゲームの音楽にも使えるんじゃないかと思ったりもした(笑)ようするにかっこいい。かっこよさとテクノロジーがさらに難化、進化したPopはいまやU2の中では特に好きな作品。最高傑作。


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U2・・・1980年デビュー。アイルランド出身のロックバンド。政治的な信条と渇愛を表現する。「R.E.M.」「Pearl Jam」と並び、『新・世界三大ロックバンド』の一つ。現在までに1億2千万枚の売り上げを誇る。

そのU2の今までの作品は4つに分類できえう

【初期】80~83年
1st Boy(ボーイ)
2nd October(オクトーバー)
3rd War(闘)

【中期】84~88年
4th The Unforgettable Fire(焔)
5th The Joshua Tree(ヨシュア・トゥリー)
6th Rattle and Hum(魂の叫び)

【シンセポップ】91~97年
7th Achtung Baby(アクトン・ベイビー)
8th Zooropa(ズーロッパ)
9th Pop(ポップ)

【原点回帰期】00~04年
10th All That You Can't Leave Behind(オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド)
11th How to Dismantle an Atomic Bomb(原子爆弾解体新書)

オルタナティヴ・ロック(型にはまらない、もしくは時代に流されない普遍的なものを追い詰めるロック。)に分類される「シンセポップ期」のU2の作品。「Zooropa」と「Pop」について。

『Zooropa』
U2も含め、ポール・マッカートニー、ボブ・ディラン・リトル・リチャード、カート・コバーン・・・様々な人物から尊敬される「ジョニー・キャッシュ」が参加したことでも有名な作品。
でも、やっぱ今までのU2の作品を見ると「マジメなロック」「スタンダードなロック」だったが、前作の「Achtung Baby」から90年代の新・U2として活動を始め、サウンドや歌詞も含め、ますます難しくなるU2の作風にファンの種類も変わってきたらしい。前作の技巧的テクノロジーがさらにパワーアップし、一曲目のアルバムと同タイトルの曲・Zooropaの冒頭部分でも「ズーロッパ・・・テクノロジーを超越した」「目標を定めてつき走れ」と言っているのも分かるように、次回作もっと実験的なものを作るという遠まわしな宣言だったのかもしれないと思った。

『Pop』
思ったとおり、テクノロジーと難解さはあらに力を強めて、97年にリリースされたのがこのPop。
Zooropaの時代に来日した際に見た、東京のテクノロジーな街並みに衝撃を受け、「Zooropa」や「Pop」などの作品が作られたとも言われる。「Zooropa」ではナインインチネイルズと共に仕事をするフラッドもプロデュースに加わり、ますます高度なテクノロジーを駆使し、大衆は大きな驚きを受ける。
ポップスを毛嫌いしていたかつてのU2には考えられないタイトルだった。ペット・ショップ・ボーイズがU2の代表曲「約束の地」をカバーし、ハウス調なモノになってしまっていたときU2は怒りをこみ上げ一度は関係を悪くしたが、「Achtung Baby」以降のU2はそのポップミュージックやハウスも積極的に取り込んでいく。「Pop」というタイトルはそのペット・ショップ・ボーイズとの仲直りをも象徴している。



ZOOROPA
U2 / / ユニバーサルインターナショナル
スコア選択: ★★★★★

POP
U2 / / ユニバーサルインターナショナル
スコア選択: ★★★★★
# by plein_soleil_gori | 2007-09-13 23:59 | 洋楽